日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(65)が、サポーター暴徒化騒動で来年度の天皇杯参加資格剥奪など浦和レッズが処分を受けた件に関し、見解を示した。

日本女子代表なでしこジャパン(FIFAランキング8位)がアルゼンチン(同31位)を圧倒した後、会場で記者団の取材に応じ、次のように語った。

「規律委員会の決定については、僕らが何か左右できるものでもないので、残念な、非常に厳しい結果だと思いますが、我々としては真摯(しんし)に受け止めなければいけないし、浦和レッズのサポーターというよりも、一部のサポーター…と言うのか、本当にチームの応援ではない形で関わっている方たちには、やはり、あのような罰則が与えられてしまうんだ、ということは、みんなで理解しなければいけないし、その人たちだけの問題というよりも、日本サッカー界、Jリーグ、それぞれのクラブが本気になって、そういう人たちをコントロールしていくんだ、ということをする、いいきっかけにしなければいけないと思っています」

「そうでなければ、また増えてしまう。欧州ではそのようなことがなくなってきて、安心安全に見られる環境がつくられた。それにはクラブの努力があったと聞いていますので、僕も本気になってやっていくつもりです」

8月2日に行われた天皇杯4回戦の名古屋グランパス-浦和戦(CSアセット港サッカー場)で、浦和サポーターの一部が暴力や破壊行為などに及び、日本協会の規律委員会は19日、浦和に対して「24年度第104回天皇杯参加資格の剥奪処分」と「始末書の提出」を科していた。

また、サポーターに対しては現段階で21人を、日本国内で行われる全ての試合への無期限の入場禁止、1人を5試合の入場禁止としていた。