【オークランド(米カリフォルニア州)6日(日本時間7日)=佐藤成】日本代表(FIFAランキング17位)は、国際親善試合でメキシコ代表(同13位)と0-0で引き分けた。前線からの守備がハマり、主導権を握る戦い方に手応えを得た。完全アウェーで押し込まれる時間帯もあったが、直近4連敗中の難敵に対し内容的には上回るドロー。選手たちは自信を口にした一方で、勝ちきれなかった悔しさもにじませた。次は9日(同10日)にオハイオ州コロンバスで米国代表と対戦する。
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試合終了の笛が鳴ると、メキシコにホームのサポーターが大ブーイングを浴びせた。日本は、4万5000人超が集まった敵地で、過去1勝4敗と苦手のメキシコに対して優勢。結果は0-0。攻守に躍動したMF久保は「こっちの方が強かったと思うので、そこはよかったです。引き分けてしまったことは残念かもしれないけど、内容をみたら問題ない」と強気だった。
前半から押し込んだ。連動した守備でショートカウンターを仕掛け、チャンスを次々と生み出した。久保とともにシャドーで光ったMF南野は「スカウティングの通り、用意したプレスがうまくいった」。アジアを圧倒した攻撃的な3バックを強豪相手にテスト。決定力不足は否めないが、ケガ人が続出した最終ラインのビルドアップも安定し、主導権を握るスタイルは確実に通用した。
22年W杯カタール大会とは異なる戦い方を志向する。前回はブロックを固める守備的な戦い方でドイツ、スペインを連破。世界を驚かせたが、当時は守備を固める方法でしか勝つ術がなかった。今回は違う。9カ月後に迫る舞台へ攻撃的に強豪を倒す戦術を深める。
「W杯で勝ち上がったらベスト16から8に行くような試合の中身」。そう日本協会宮本会長が表現したように、好ゲームも勝ちきれなければ、目標の世界一には届かない。「いいチームで、なおかつ勝負強さを見せないといけなかった。それを示したかったからこそ、ちょっと悔しい」と南野。確かな手応えと課題を胸に中2日の米国戦に挑む。

