横浜のMF中村俊輔(37)が、バスケットボールで気分転換した。

 19日、横浜市内で約2時間ほど20日のナビスコ杯ホーム鳥栖戦に向けて練習した。練習から引き揚げる際にはサッカーボールではなく、バスケットボールに触れて笑顔を見せた。

 今季から横浜の練習拠点は、横浜市みなとみらい地区のマリノスタウンから同市港北地区の新横浜公園内の施設に移った。選手は練習後、公園内の球技場と呼ばれるピッチからロッカールームのある日産スタジアムまで歩いて移動する。

 この日、中村は、その途中にあるバスケットコートの前で足を止めると、利用していた男性と握手を交わしてボールを借りた。フリースローラインに立ち、弧を描くようにフリースローを1本投じた。真っすぐ飛んだボールは、惜しくも枠をとらえることが出来なかったが、「昔は10本中10本とも入ったんだから」と楽しそうに笑みを浮かべていた。

 何げない一般人との交流にも見えるが、新拠点になったからこそ見られた光景とも言える。暖かい春の陽気に包まれて、中村の周りも温かな笑顔がいっぱいだった。

 5-1で勝利した16日のアウェー磐田戦でチームトップの12・067キロをマークした中村は、前日18日はピッチに姿を現さず、室内で別メニューの調整だったが、この日はフルメニューをこなした。