J1王者で開催国代表の鹿島が、アジア勢で初めて進んだクラブW杯決勝。欧州代表Rマドリード(スペイン)相手にMF柴崎岳(24)が2得点を奪うなど、一時勝ち越すサプライズ。2-2で突入した延長戦で2失点して力尽きて準優勝だったものの、公式戦36戦無敗だった「白い巨人」を最後まで驚かせた。

 柴崎は昨年、同じ横浜でのクラブW杯決勝を観戦していた。バルセロナの優勝を見た後日、関係者に「来年は、あの舞台に立って活躍したい」と話していた。それが現実になった。12年にJリーグのベストヤングプレーヤー賞に輝いた時には、表彰式で「賞に値する選手は自分も含めて今年はゼロ。世界的に見れば、同世代にはRマドリードのバラン、サントスのネイマールがいる。彼らに1歩でも近づいて日本を代表する選手にならなければ世界と戦えない」。4年後。柴崎が奪った1点目は、そのバランのマークを外したものだった。