1トップ2シャドーの攻撃陣が相手3バックにそれぞれマークされ、それぞれシュート1本にとどまった。前半序盤に左FW荒堀謙次(28)と1トップ阪野豊史(26)が相手GKと1対1でシュートを打ったが阻まれた。木山監督は「パスを含めて技術的なところなのでレベルアップするしかない」と奮起を求めた。

 ホームで攻撃陣が精彩を欠く中、今季、木山監督と一緒に愛媛から完全移籍した児玉が「新・山の神」に名乗りを上げた。後半15分すぎは相手FWと1対1になった左からのシュートを右足でクリア。同39分すぎには右からのロングシュートを横っ跳びで阻んだ。大阪出身の児玉は「勝ち切れなかった。もっとレベルアップしていかなきゃアカン」と反省。さらに「無失点を考えるのか、14本もシュートを打たれたことを考えるのか。ポジティブに捉えたい」と前向きに話した。

 勝つことはできなかったが、開幕4戦無敗のチーム記録に並んだ。次節26日もホームで福岡を迎え撃つ。コーチングも期待される児玉は「無失点を続けていって山形のみなさんに認めてもらえるように練習したい」と開幕5戦無敗のチーム記録達成を完封勝利で飾るつもりだ。【佐々木雄高】