タイ代表の監督候補に、日本協会の前技術委員長でナショナルチームダイレクターも務めた霜田正浩氏(50)が挙がっていることが19日、分かった。同国メディアが一斉に報じた。

 タイはFIFAランキング129位。アジアでは18年W杯ロシア大会の最終予選に進出し、日本と同じB組に入っている。W杯出場はないものの、躍進を遂げている。

 日本人がアジアの国と地域の代表監督を務めた例はあるが、そのほとんどが日本協会の国際交流・アジア貢献活動の一環で、日本協会が派遣する形。

 神戸清雄氏が02年から約1年間、フィリピン代表監督、03年から2年間グアム代表監督を務めるなどした例があり、現在も黒田和生氏が台湾代表監督として派遣されている。

 今回の霜田氏は協会による派遣事業とは違い、実力でオファーを勝ち取った形。W杯の最終予選まで勝ち上がるような国と地域の代表監督を、日本人指導者が務めるようなことになれば日本サッカー界にとっても大きな1歩となる。

 なお、クラブチームでは元日本代表監督で日本協会の岡田武史副会長が、かつて中国・杭州緑城を率い、日本代表FW本田圭佑(30=ACミラン)が実質的なオーナーのオーストリア2部SVホルンを浜吉正則氏が率いている例がある。