ガンバ大阪からサンフレッチェ広島に完全移籍するDF丹羽大輝(31)が6月30日、仲間に別れを告げた。この日、チームは7月1日アウェー仙台戦に向けて大阪を出発。丹羽は、バスに乗り込むスタッフ、選手と1人ずつ握手して見送った。「2日までいますけど、みんなとは会えないかもしれないので、あいさつした」。チームメートからは「まだいたん?(笑い)」とイジられながらも丹羽らしく、最後まで明るい雰囲気だった。

 期限付き移籍の経験はあるが、ジュニアユースから育ったクラブを31歳で初めて完全移籍で離れる。移籍を決意した理由は「社長、強化部長、監督と話して『一緒にはい上がっていこう』という言葉が響いた。うまくいかない時にどうするかはやりがいがあること。僕らしい」と明かした。14年にはG大阪で3冠獲得に貢献。丹羽は「経験を全て注ぎたい。広島で出せるようにしたい」と意気込んだ。

 新しい背番号は「40」に決定。2日にG大阪のサポーターに向けて最後のファンサービスをし、3日に広島で入団会見に臨む。今年4月に小学校へ入学したばかりの長男と幼稚園に入園したばかりの長女も「パパについていく」と応援してくれ「夏休みから広島に来てくれる」という。31歳での挑戦。新天地で丹羽は救世主になる。