6連敗中の最下位アルビレックス新潟がFC東京と敵地で引き分け、連敗を6で止めた。

 前半12分にワンチャンスを生かして先制。MFホニ(22)の右FKに、ゴール前でマークを外したMFチアゴ・ガリャルド(28)が飛び込んで頭を合わせ、ゴールに左に流し込む。その後もGK守田達弥(26)が好セーブを連発し、前半は1点リードで折り返した。

 後半21分に昨季J1得点王のFC東京FWピーター・ウタカ(33)に個人技から同点弾を許したものの、アウェーで勝ち点1。呂比須ワグナー監督(48)は「よく守ってくれたし、リスク管理はできたと思う。ファイティングスピリッツも見せてくれた。次はホームゲームが2試合続くので、そこで勝ち点3を目指したい」と話した。

 その上で指揮官は、今月13日にJ2名古屋グランパスから完全移籍で獲得し、ボランチで即先発させたMF磯村亮太(26)を評価。「周りを動かせて、声も出せる。あとは、もっとサイドチェンジが増えてくれば」とJ1残留へのキーマンとして期待を寄せた。磯村も「もっとできると思う」と一定の手応えをつかみつつ「名古屋時代に(元日本代表DF)闘莉王さんが途中から入ってきてチームが変わった。自分にはあそこまでのパワーはないけど、近くで見てきて感じたものがある。それを、もっともっと出していけたら」と引っ張る覚悟を示した。

 DF大武峻(24)も同じく今月に名古屋グランパスから加入。センターバックでフル出場して1失点に抑え「新潟のJ1残留に貢献したい」と意気込みを語っていた。