ヴァンフォーレ甲府が4月30日神戸戦以来、11試合ぶりの勝利を飾った。ホームの白星は4月2日札幌戦以来、約4カ月ぶりとなった。

 前半は互いに攻めあぐね、締まった内容。ホームの甲府は前半3分にFW田中とのワンツーで崩したDFエデル・リマがシュートを放つがゴール右に外れた。対するガンバ大阪は同29分にMF藤本からのパスを受けた新戦力の韓国代表FWファン・ウィジョがうまく収めてシュートを打つも、GKの正面だった。

 後半に入ってからは、まず甲府が決定機を迎えた。同14分、MF松橋がDFをかわして左足のミドルシュート。枠内に飛んだが、惜しくも相手の日本代表GK東口の好セーブに阻まれた。

 一方のG大阪は徐々にペースをつかむ。後半21分、MF倉田の右クロスにFW長沢が頭で合わせるも、枠外。3分後にはDFオ・ジェソクの右クロスを長沢が頭で落とし、ファン・ウィジョが右足でシュートしたが、これも枠外となった。

 しかし後半43分、試合が動いた。FWウイルソンがペナルティーエリア内で仕掛けて右足シュート。これがゴール右に突き刺さり、先制点を奪った。このまま試合は終わり、甲府がクラブワースト記録だった10戦未勝利を止めた。