ジュビロ磐田は、ポーランド2部のオドラ・オポーレに完全移籍するMF松井大輔(36)のラストゲームを勝利で飾ることはできなかった。

 0-0の前半16分、先制PKを決めたMF中村俊輔(39)が、松井が観戦するスタンドに向かってダブルピース。松井の背番号「22」を指で表現するなど全員で勝利を目指した。しかし、結果は逆転負け。名波浩監督(44)は「勝って、笑って送り出したかった。大輔には非常に申し訳ない」と、悔やんだ。

 試合後にはセレモニーが行われ、松井自身があいさつ。サポーターへの感謝を述べると、最後は「今日は負けてしまいましたが、これからも名波さんに監督を続けてほしい。人間は良い時も悪い時もあります。今日の1敗が、明日からの連勝になると信じてポーランドから応援しています」と時折、言葉を詰まらせながらエールを送った。