高校サッカーの名門、鹿児島実の監督や総監督を務めた松沢隆司(まつざわ・たかし)氏が、11日午後6時55分、多臓器不全のため鹿児島市内の病院で亡くなった。76歳だった。

 鹿児島市の出身で66年に同校監督に就任。自らマイクロバスを運転して全国に遠征するなどの熱血指導で屈指の強豪校に育て上げた。全国高校選手権で2度の優勝と3度の準優勝に導き、00年の定年後も総監督として指導し、11年に退任していた。教え子には遠藤保仁(G大阪)松井大輔(オドラ・オポーレ)や前園真聖氏、城彰二氏ら多数のJリーガーや日本代表がいる。

 遠藤は12日、所属先を通じて「たくさんのJリーガーや社会で活躍されている方を育てられたことが先生の功績だと思います。本当に感謝しています」などとコメントした。葬儀・告別式は13日正午、鹿児島市原良1の1の1、玉泉院中央会館で。喪主は妻和子(かずこ)さん。