昨年11月に航空機の墜落事故で60人以上の選手や関係者が亡くなったブラジルのサッカークラブ、シャペコエンセがJ1浦和レッズを相手に0-1で敗れたが、押し込む時間帯もあるなど奮闘した。

 戦い終えた選手たちは、ブラジルの公用語のポルトガル語で「クラブワールドカップ(W杯)で再会しよう」と書かれた横断幕を掲げた観客に、ユニホームを投げ込んだ。試合前には、Jリーグ各クラブの募金で集まった義援金の目録などが贈呈された。

 航空機事故は南米カップ決勝のためにコロンビアへ向かう途上で発生し、元千葉、セレッソ大阪のケンペス選手やヴィッセル神戸のカイオジュニオール元監督らかつてのJリーガーも犠牲になった。決勝で対戦予定だったナシオナル・メデジン(コロンビア)から南米カップの優勝が譲られたため、今大会の参加資格を得た。

 一時は来日も危ぶまれたが、日本のサッカー界にも支援の輪が広がり、再建を目指すクラブと浦和の対戦が実現した。