アルビレックス新潟は4連敗を喫し、連続未勝利も11試合に伸びた。

 前半23分にFWドウグラス・タンキ(23)の初得点で先制したが、後半37分に追いつかれ、同41分に勝ち越された。

 スコアの1-2は前回アウェーでの対戦と同じ。前半に先制しながら、後半に逆転された流れも同じだ。前回は後半途中出場の仙台FWクリスラン(25)に、1分間で2得点された。今回も同点から勝ち越されるまで4分間。「選手交代などがあると集中し切れなくなる」。DF富沢清太郎(35)は嘆くように言った。

 追いつかれる直前の後半34分、仙台はMF富田晋伍(31)に代えて、「天敵」のクリスランを投入してきた。新潟が動いたのはその2分後、呂比須ワグナー監督(48)は左サイドバックの堀米悠斗(22)を、本来はセンターバックのソン・ジュフン(23)に代え、そのまま左サイドバックに入れた。

 守備の確認ができるかできないかのうちに、クリスランのクロスからFW石原直樹(33)に同点ゴール許した。勝負どころでリードを守り切れない課題が、未勝利と同じ11試合連続失点に表れている。

 全国高校野球選手権2回戦(17日)で、新潟代表の日本文理は0-1で宮城代表・仙台育英に敗れた。くしくも同じ新潟対宮城の対戦だった。先制されながらも、9回2死まで走者を出して相手を追い詰める勇敢な戦いぶりをみせた日本文理とは違い、J1のサッカーは自分たちの戦いを貫けないひ弱さをさらした。