全体練習から離脱していた清水エスパルスのFW長谷川悠(30)が、5日の練習で完全合流した。清水三保グラウンドで再開した次節アウェー・ヴァンフォーレ甲府戦(9日)への全体練習に参加。ランニングなどフルメニューを消化した。前節ホーム浦和レッズ戦(8月27日・1-2)で左ヒザを痛め、リーグ中断期間中は別メニュー調整を続けていたが「(患部が)痛かったけど、しっかり休めてよかった」と話した。FW鄭大世(33)FWチアゴ・アウベス(24)の主力2トップが負傷離脱している中、7戦連続先発中で2得点とチームをけん引する頼もしい長身FWが帰ってきた。

 ミニゲームでは、MF白崎凌兵(24)とともに2トップに入りプレー。好連係を見せる場面もあった。「シラが復帰してきて、攻撃のバリエーションを増やしていける。(相手の)中央を崩すためには、自分とシラが大事になると思う」と意識を高めていた。

 山梨県出身の長谷川にとって、甲府戦は地元凱旋(がいせん)となる。両親も観戦に訪れる予定だ。13位のチームにとって、15位甲府とは勝ち点4差。J1残留を争う直接対決になる。リーグ戦は残り10試合と佳境に入っている。「直接対決で、しっかり勝てば問題ない。自信を持って戦うことが大事だと思う」と静かに闘志を燃やした。【保坂恭子】