J1横浜F・マリノスは14日、横浜市内で約1時間30分、実戦形式のメニュー主体に練習を行った。

 練習後には主将のMF斎藤学(27)とエリク・モンバエルツ監督(62)がピッチ上で話し込んだ。双方ともに神妙な面持ちで、話し合いは約12分に及んだ。その後、引き揚げる際に斎藤は「監督から話そうということで話した。『チームに自信を持たせてほしい』というような内容」と話した。

 9日の前節川崎フロンターレ戦は、今季ワーストとなる3失点を喫して完敗。それまで14戦連続負けなし、5戦連続無失点と好調を維持していたが、一気に自信を失いかねない黒星だった。それだけに、指揮官はプレーはもちろん、プラスアルファの影響力もあるエースに期待していた。

 優勝争いへ、ともに落とせない上位対決となる16日の次節柏レイソル戦に向けて斎藤は「去年はこの位置にいなかったわけだから、ここにいることを楽しめるようにしたい。何でもかんでもプレッシャーに感じても仕方ない」と、前向きに話した。

 モンバエルツ監督は「彼はチームリーダー。負けた後の試合では強い気持ちが大事」と、まとめ役を務めることで、斎藤自身も一皮むけることに期待していた。