清水エスパルスは2位の川崎フロンターレと対戦し、0-3で完封負けを喫した。ホームで3連敗。上位クラブに力の差を見せつけられた。川崎Fは、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝から中2日。清水はコンディション面で有利なはずが、先に足が止まった。相手のボール回しに翻弄(ほんろう)され、前半から運動量が増した。小林伸二監督(57)は「(相手は)プレーの判断が早く、その差が出てしまった」と完敗を認めた。

 前半14分、セットプレーから先制を許し、同25分には、守備のスライドが遅れた隙を突かれて2失点目。後半開始、小林監督は交代策に打って出た。リーグ12試合ぶりに先発したDF村松大輔(27)を外し、MF清水航平(28)を投入。攻勢をかけようとした。同26分には、負傷から復帰したFWチアゴ・アウベス(24)が約3カ月ぶりに途中出場。同31分には、FKから強烈で正確な弾丸シュートを放ち、サポーターを沸かせた。だが、連係ミスが目立ち、決定的なチャンスを作れなかった。

 今季全試合にフル出場していたDF松原后(21)は累積で出場停止。攻撃のピースを欠いたことも影響した。今季初めてフル出場のFW北川航也(21)は「川崎はうまいし、(攻撃の)準備ができていた。そこを見習わないと、上にはいけない」と課題を挙げた。

 次節以降は広島、大宮と下位チームとの直接対決が続く。前節から順位は13位で変わらずも、J2降格ライン16位(甲府)との勝ち点差は8から7になった。J1残留に向けて、負けられない試合が続く。【保坂恭子】