清水エスパルスのトップチームに、来季、清水ユースの3選手が昇格することが17日、分かった。MF滝裕太(18)FW平墳(ひらつか)迅(18)DF伊藤研太(18)で、今日18日にもクラブから正式発表される見込み。3人は、既にJリーグ公式戦に出場できる2種登録を済ませている。

 平墳は、ユースで背番号9のストライカー。強力なシュートと突破力が持ち味の左利きだ。清水ユースが首位を走る高円宮杯プレミアリーグEASTで7得点をマークし、現在得点ランク2位。練習参加した際には、小林伸二監督(57)に「パワフルさが魅力。左利きで、いいものを持っている」と言わしめた。

 滝はユースで主将を務めており、トップ下やサイドをこなす。ルヴァン杯では既に2試合に先発。リーグ戦も2試合でベンチ入りを果たすなど、トップの試合にも絡んでいる。 伊藤は左利きの左サイドバック。クロスの質が高く、ドリブル突破からチャンスを作れる。今季、トップチームで活躍中のDF松原后(21)を脅かす存在として期待される。 清水がユースから3選手を昇格させるのは、2015年以来3年ぶりになる。チーム関係者によると、3人は今後も学校やユースの都合を加味しながら、トップチームの練習に参加する予定という。タイミングが合えば、サテライトリーグなどにも出場する可能性がある。現在、トップチームではFW北川航也(21)DF犬飼智也(24)らユース出身者が多く所属。先輩に続き、トップチームでの活躍を目指して練習を積むことになる。

 <以下今回昇格した選手の略歴>

 ◆平墳迅(ひらつか・じん)1999年(平11)5月19日、岐阜県大垣市生まれ。小3から静里小少年団でサッカーを始め、JUVEN FC 898-SC岐阜VAMOSを経て清水ユース入り。家族は両親と弟。180センチ、77キロ。

 ◆伊藤研太(いとう・けんた)1999年(平11)5月12日、愛知県豊田市生まれ。名古屋グランパスU12から名古屋グランパス三好FCを経て、清水ユース入り。今季、2種登録されてルヴァン杯2試合でベンチ入り。176センチ、62キロ。

 ◆滝裕太(たき・ゆうた)1999年(平11)8月29日、三島市生まれ。長伏SSSからアスルクラロ沼津を経て、清水ジュニアユースから昇格。昨年の日本クラブユースサッカー選手権では5得点で得点王。167センチ、56キロ。