清水エスパルスのJ1残留を懸けた重要な今日のホーム広島戦で、FWチアゴ・アウベス(24)が先発復帰する。22日、清水三保グラウンドで最終調整。痛めていた左足首をアイシングしながら帰路につき、「もう痛みはないし、問題はない。最初からできる準備はしている」と明るく話した。

 残留争いの経験を生かす時だ。14年にブラジルでプロ生活をスタートさせた際、所属のパラナで1部残留争いの末に踏みとどまった。「大事なことはチーム一丸になること。個人ではなく、チーム優先でできれば、絶対に残留できる」。

 現在、清水は13位。残り8試合で15位広島と勝ち点5差。降格ライン16位甲府とは7差だ。その状況下、リーグ11戦ぶりの先発に向けてチアゴは「(残留の)直接対決で、勝ち点以上に大事な試合。チームとして勝ち点3を取ることが大事」と力説した。

 左ふくらはぎ肉離れで離脱していた主将FW鄭大世(33)もメンバー入りする見込みで、チアゴとの2トップの可能性もある。小林伸二監督(57)は言った。「勝ち点3を取りに行く。自分たちの色を出して、ゴールを取ることが大切」。目指すのは勝利のみだ。【保坂恭子】