17位の大宮アルディージャが残留をかけ、30日にホームで清水エスパルスを迎え撃つ。

 チームは29日、さいたま市内で非公開練習で調整。残り7試合で、残留圏の15位広島との勝ち点差は5。引き分け以下なら残留がかなり厳しくなる。

 伊藤彰監督は「勝ち点3は絶対に必要。0-0でもダメ」と勝利を必須条件に掲げ「残留できるか降格に近づくかギリギリのライン。この一戦が決戦というイメージを持たせたい」と話した。

 23日の前節ジュビロ磐田戦では前半に2失点し敗戦。今週は守備面の原点に立ち戻り、攻守の切り換え、戻る位置など基礎から見つめ直した。攻撃の柱のFWマテウスが累積警告による出場停止で台所事情も厳しいが「だれが出ようが、自分のため、チームのために力を出せるかが大事」と選手に奮起を促した。清水も直近5試合は1勝4敗と失速し、降格圏の16位甲府との勝ち点差は4。互いに負けられない今回のカードは、NHK-BS1での放送も決まっている。指揮官は「清水は力があるチーム。試合が終わったときに、心身ともに倒れるまで戦わないと勝ち点3はもらえない」と死闘を覚悟していた。