2年連続10度目出場の女子静岡県選抜が、「JKパワー」で快挙を達成した。鹿児島に3-0で快勝。後半に3得点を挙げ、2010年以来7年ぶりの3位入賞を果たした。出場した全16チームで唯一、高校生のみのメンバー構成で出場。若さと技術の高さを発揮し、過去最高位に並ぶ結果を残した。

 「若さ」で勝った。0-0で迎えた後半3分、MF千葉玲海菜主将(藤枝順心3年)の放ったシュートが相手DFに当たり、ゴールネットを揺らした。均衡を破ると、一気にギアが上がった。同14分にMF遠藤純(JFAアカデミー福島2年)が追加点を奪い、17分にはMF並木千夏(藤枝順心3年)がチーム3点目。4連戦最終日の後半でも、疲労を感じさせない連動攻撃で圧倒した。

 小花浩司監督(55=NNH)は、この勝利を手放しで喜んだ。「最後に3点取るのはすごい。やっぱり若さですね」。登録メンバー全員が高校生で、1回戦では大阪を破った。2回戦は神奈川を撃破。準決勝では優勝した千葉に0-1で敗れたが、社会人主体のチームに互角以上の戦いを演じた。

 2010年に並ぶ3位入賞。千葉も充実感をにじませた。「きつくても、みんなで『頑張るぞ』となる。最後は気持ちでした」。大会直前にはケガで2選手が離脱し、メンバーが変更。3位決定戦前日にその2人から激励のメッセージが届き、気持ちが奮い立ったという。遠藤は感謝を込めて言った。「来られないメンバーが応援してくれて勝てました」。

 殊勲の県選抜は今日6日に解散し、選手たちは各チームに帰る。今後はライバルに戻るが、試合直後は、屈託のない笑顔ではしゃぎ続けた。小花監督は、その様子を優しく見つめながら言った。「将来、なでしこで活躍してくれることが我々の願いです」。県女子サッカーに新たな歴史を刻んだメンバーたちは、この自信を胸にさらに上を目指す。【神谷亮磨】