北海道コンサドーレ札幌のDF石川直樹(32)がプロのスタートを切った古巣撃破へ、気持ちを高めた。12日、札幌ドーム屋外のホヴァリングステージで紅白戦や攻撃のセットプレーで汗を流し、明日14日の次節柏レイソル戦(札幌厚別)へ向けて調整。「古巣とはいえ、1試合の重みはどの試合も同じ。柏のどの選手に聞いても、厚別は嫌だと言っているので、ホームの利を生かしたい」と意気込んだ。

 千葉県柏市出身で、柏ユースを経て04年にトップチームに昇格。09年シーズン途中まで在籍した。「ユース時代は自転車で(サッカー場に)通っていたし、小さい頃から憧れていたチーム。そこでプロになれたのは誇りだけど、試合に入ればいつも通りにやる。自分のプレーに影響することはない」。左MFとして定着し、現在6戦連続先発中。1学年上の柏の司令塔MF大谷はユース時代からの旧友で「対戦できるのは楽しみ。熱い試合ができたら」と、心待ちにしている。

 前回6月の敵地での対戦は敗れたが、札幌厚別で行った5月31日ルヴァン杯1次リーグは2-1で勝利している。「厚別は風も独特で、芝が滑りにくい。柏は苦手な選手が多いと思う。雨だと芝が滑りやすくなり相手に有利になってしまうので、天気が心配ですね」。古巣のパスサッカーを封じた先に、4試合ぶりの勝ち点3が見えてくる。【中島宙恵】