ベガルタ仙台MF野津田岳人(23)が、自身2年連続となる「等々力弾」を決めてみせる。仙台は明日14日、敵地等々力で川崎フロンターレと対戦する。川崎Fには8日、同会場でのルヴァン杯準決勝第2戦で1-3と敗戦。清水で同杯に出場していた野津田は、規定で欠場した。

 それでも野津田は、敵地に自費で駆けつけていた。当日午前11時に練習を終え、「ギリギリ間に合うかな」と仙台駅に直行、キックオフ直前に到着した。だが懸命な応援は実らず、同杯敗退が決まった。「チーム全体が悔しい思いをしたし、ショックを受けている人がいると思う。それを克服できたら。個人的にやりづらい印象はない。また決められたら」と雪辱に向け、新潟時代の16年7月以来の等々力弾を狙う。

 渡辺晋監督(44)は「来てくれてうれしかったですよ。(明日は)彼の最大のストロング“足を振ること”を示して欲しい。石原さんもね」と笑顔だった。野津田と石原を同時に欠いた前回。後半に一時1点差まで詰め寄ったが、数的有利を生かせないまま終盤も失点し、逆転勝利を逃した。野津田は「難しい場面で無理にいかず、ゆっくり崩しても良かったのかな」と分析。コンビネーションで、川崎Fを崩して見せる。【秋吉裕介】