サンフレッチェ広島はアウェーで鹿島アントラーズに0-2で敗れた。7戦ぶりの黒星となり、暫定ながらJ2降格圏内の16位に順位を下げた。

 ダブルボランチから、MF稲垣祥(25)の1ボランチに布陣変更した。FWパトリック(29)を起点に、前半から何度も好機は得てシュート12本を放ったが、決定力を欠いた。同42分、パトリックがゴール前で胸でラストパスを送ると、走り込んだMFアンデルソン・ロペス(24)が左足ボレー。惜しくも相手GKの好セーブに防がれた。後半も途中出場のMF茶島雄介(26)が同23分に思い切り良く放った左足ミドルがバーに当たる不運。同27分にはパトリックのミドルシュートも、枠をとらえることは出来なかった。

 稲垣は「パトだけじゃなく、2、3枚かかわれる形が出てくれば、もっと良くなると思う。今日の4-1-4-1のような形は、それを出しやすい。サイドなど何カ所かでフットボールができれば相手も嫌がると思う」と敗戦の中にも手応えは得た様子。ヤン・ヨンソン監督(57)も「(順位は)気にする必要はない。試合を振り返って見直して、体を治して、結果を飲み込んで、次に向かわないといけない」。次節は21日にホームで2位川崎フロンターレと対戦する。