公式戦8戦勝ちなしとなったガンバ大阪だが、今季限りで退任する長谷川健太監督(52)が残り5試合も指揮を執ることが決まった。0-1で敗れたホームのアルビレックス新潟戦後、梶居強化本部長と約1時間の話し合い。9月7日の退任発表後は2分け6敗と未勝利の状況にも同本部長は「残り5試合、一緒に戦っていく」と最後まで任せると明言した。

 2季連続の無冠が確定してから最初の試合で、最下位の新潟に主導権を握られた。前半17分の1対1を止めるなどGK東口が好セーブを連発して耐える。だが、後半22分に速いクロスから崩されて失点。何度もピンチを救っていた守護神は「失点の場面のシュートを止められるようになれば」と唇をかんだ。

 勝利が求められた一戦で完敗したため「話し合いをした」と梶居強化本部長。低迷に陥った夏以降の戦い方やルヴァン杯準決勝などについて議論。「気持ちのこもった選手を使わないと勝てない、と話をした」と同本部長は明かした。

 長谷川監督も会談の前に「あと5試合、戦う姿勢を最後まで見せられる選手を選びたい。私もG大阪での最後の仕事になるので精いっぱい自分自身の仕事を全うしたい」と宣言していた。今後は主力と山内社長、強化本部長との話し合いの場も設けられる予定。苦境は続くG大阪だが、最後まで闘うしかない。【小杉舞】