ヴィッセル神戸が前回王者の鹿島アントラーズを下し、17大会ぶりに準決勝に駒を進めた。

 鹿島は前半8分、MF遠藤康の右CKにニアサイドのFW鈴木優磨が頭で合わせたが、枠をとらえられない。

 神戸は同33分、MF藤田直の左CKをFW渡辺千真が頭で押し込んでネットを揺らしたが、反則によりゴールは認められず、0-0のまま前半を折り返した。

 後半9分には、天皇杯初出場の神戸FWルーカス・ポドルスキが個人技でペナルティーエリア内に持ち込み、シュートを放ったが、鹿島DFには阻まれた。

 試合が動いたのは、同18分。鹿島MF小笠原満男のクロスをペナルティーエリア右のDF昌子源が右足を振り抜き、先制した。

 1点を追う神戸はロスタイム、FWポドルスキからのパスをゴール前に走り込んだFWハーフナー・マイクが流し込み、延長戦に持ち込んだ。

 延長戦でも決着が次がず、PK戦で5人全員が成功させた神戸が制した。