北海道コンサドーレ札幌は今日29日、本拠地の札幌ドームに首位鹿島アントラーズを迎える。鹿島戦に勝利し、16位サンフレッチェ広島が浦和レッズに負ければ、16年ぶりのJ1残留が決定。大一番を前にした28日、札幌ドームで全体練習を終えたFWジェイ(35)は「俺が集中して良いプレーをすれば、相手は止めることはできない」と、3試合連続得点での残留決定を“予告”した。

 首位だろうが、何だろうが、今のこの男には関係ない。ルーティンのシュート練習を居残りで行い、仕上げを終えた背番号48は「相手の選手は気にしない。自分のプレーのことしか、考えていないよ」と、不敵に笑った。「他のチームの作戦やシステムを気にすることは好きじゃないんだ」と、植田、昌子と2人の日本代表DFを擁する相手を、気にも留めなかった。

 2試合連続2得点と絶好調。ペナルティーエリア(PA)内での決定力に絶対の自信を持っており「イングランドでは、FWはPA内で給料をもらう者という言葉があるからね」と、元同国代表FWとしての誇りを見せる。「J1残留が決まる可能性があるから、モチベーションは大きい」。最強ストライカーが、残留へ導く。【中島宙恵】