今年の高校生NO・1FWの呼び声が高い長崎総合科学大付FW安藤瑞季(みずき、3年)が、ベガルタ仙台入りを視野に入れていることが分かった。17日、仙台市泉サッカー場で練習生としてチーム練習に参加した安藤は、ミニゲームで控え組の2トップに入り、積極的にボールを要求するなど存在感をアピールした。U-19日本代表にも選出され、複数のクラブが獲得を狙っている逸材は、すでにFC東京、セレッソ大阪の練習参加を終えている。今日18日の午前練習参加後、ユアスタで大宮アルディージャ戦を観戦する予定だ。

 

 安藤は、高木琢也(長崎監督)、大久保嘉人(東京)、平山相太(仙台)ら数々の名ストライカーを育て上げた名将・小嶺忠敏監督(72)の薫陶を受け、急成長を遂げた。6月にはU-19日本代表に招集され、トゥーロン国際(フランス)に参加。イングランド戦で1ゴールを決めるなど、Jスカウト陣からは高校NO・1ストライカーの呼び声も高い。練習を終えた安藤が、日刊スポーツの取材に応じた。

 安藤 試合前日という大切なときに練習参加させてもらいましたが、プロ選手のぴりぴりした緊張感の中でやらせてもらって、すごく刺激になった。僕の持ち味は、ゴリゴリと前にボールをもっていく勢いとプレー中の判断力ですが、今日はそれをうまく表現できなかった。もっとアピールしたかったが、フィジカル的には十分やれると感じました。

 仙台の印象は? 

 安藤 若い選手が活躍しているし、自分でもチャンスはあると感じた。みなさんに優しく温かく接してもらい、魅力のあるクラブと感じました。これからのことは小嶺先生とよく話し合って決めたい。

 仙台はすでにユニバーシアード代表で大学生NO・1ストライカーのジャーメイン良(流通経大4年)の獲得が内定しており、安藤の加入が決まれば今季目玉FWのダブル加入となる。練習参加は受け入れたが、有力大学や複数クラブが獲得を目指しており、今後の動向が注目される。