ジュビロ磐田DF桜内渚(28)が22日、前節アウェー柏レイソル戦の借りを返す活躍を誓った。26日の次節アウェー・サガン鳥栖戦(午後1時、ベアスタ)に向けた磐田大久保グラウンドでの調整後、「『やり返してやるぞ』という気持ちが強い。残り2試合。チャレンジしていきたい」と、強い決意を示した。

 定位置の右サイドで先発した柏戦の前半29分だった。相手の右クロスに対して必死に足を伸ばしたが、ボールは自らの足にあたってオウンゴールとなった。前半で交代を告げられ、チームも0-1で敗戦。桜内は「クロスに対しての予測や準備、対応する技術が足りなかった」と、振り返る。

 それでも、ただでは起きぬ-。この日の全体練習後には、スタッフやMF太田吉彰(34)の協力を得て当時の状況を再現。「自分が1つレベルアップするために見つかった課題。前向きに捉えて、同じことを繰り返さないようにしたい」と、クリア練習を何度も繰り返した。

 今季、開幕前には「トライし続ける」と、目標を掲げた。鳥栖戦も同位置での先発が有力な背番号「5」は「どんどんトライしていくことが今年1年間、やってきたこと。(鳥栖戦も)ミスを恐れた消極的なプレーではなく、積極的なプレーをしたい」と言った。前を向いて、今度はチームに勝利を呼び込む。【前田和哉】