狙うはハットトリック締め! J1リーグは今日2日、最終節が行われる。3位確定のセレッソ大阪はJ2降格が決まっているアルビレックス新潟と敵地での対戦だが、注目は初の得点王に王手をかけた日本代表FW杉本健勇(25)。ここまで22得点で浦和興梠、川崎F小林に2差と優位な立場で臨む。杉本は1日「セレッソで1位になりたい」と、クラブOBで99年得点王の黄善洪(ファン・ソンホン=当時韓国代表FW)がマークした24得点超えを目標に掲げた。

 冬将軍が舞い戻ってきた大阪・舞洲の練習グラウンドで、杉本は精力的に動き回った。チームの3位も確定した中、焦点はエースFW杉本の“キング”どりに当たる。センターフォワードに固定して、ストライカーとして覚醒させた尹晶煥監督も「今までやってきた通りにやれば、チャンスはくる」と期待を寄せる。杉本も「(得点を)決めて勝って終わりたい」と決意表明した。

 残り1試合で2差はかなり有利だが、自らハードルを上げた。クラブの1シーズン最多、黄善洪の「24」。杉本は「シーズン始まる前から知ってたけど(得点を重ね)そこに近づいてきてるなという気持ちがあって」。超えるには、まだ果たしていないハットトリックが必要。「簡単な試合ではないが、ワンチャンスを決められれば勢いに乗れる。今まで通りチャレンジャーの気持ちで」。“キング”へ、杉本は最後まで挑み続ける。【実藤健一】