5年ぶり32度目出場の仙台育英(宮城)が、高松商(香川)に3-2で勝利した。中盤左サイドで先発したFW佐藤一輝(3年)が今大会初のハットトリックを達成した。

 前半5分、左FKからのこぼれ球を、ゴール前で左足押し込み先制した。同ロスタイムにはFKからゴール前で佐藤圭太(3年)がバックヘッドで折り返すと、体を投げ出して頭で押し込んだ。後半にミスから2失点し同点とされたが、同ロスタイムに起死回生の一発。DF貝森海斗(3年)の右FKを、相手DF陣を振り切ってフリーになると頭で合わせてネットを揺らした。

 「今大会で注目されたかった。大迫選手や岡崎選手のプレー集をユーチューブの動画でいつも確認していた。泥臭いゴールを決められた」と笑顔を浮かべた。目標の日本一へ向け、2回戦では今季プレミアリーグWEST7位の強豪米子北(鳥取)に挑む。「3点じゃまだまだ足りない。気を緩めないで、チームの勝利のために1点1点決めていきたい」。08年度得点王に輝いた大迫勇也の史上最多10得点も超える意気込みだ。