横浜F・マリノスから川崎フロンターレに移籍したMF斎藤学(27)が21日、神奈川・川崎市内での新体制発表会で新天地での第1歩を踏み出した。同市出身の斎藤の登壇に、サポーターは「学コール」と「待ってました」の大声援。ユニホーム姿をお披露目し「4冠を目指したいと思っています」と決意を語った。

 背番号は08年に横浜でJリーグデビューした時につけた37。移籍理由については「ポジション争いが一番厳しいかなと思った。自分が一番厳しい道を選ぼうと」と説明した。昨年9月末に右膝前十字靱帯(じんたい)損傷で全治8カ月の重傷を負った中、2年連続でオファーを出した川崎Fの熱意にも後押しされた。SNSでは横浜サポーターから「裏切り者」などと批判を浴びたが「自分が決めた道」と迷いはなかった。

 川崎市にある大相撲・中川部屋とのコラボ発表では、斎藤は東京から2年ぶり復帰のFW大久保とともに力士のコスプレ姿で段ボール相撲に挑戦。エンターテインメント性あふれるクラブの洗礼にも「いじられる方なのでしっかりこういうこともこなしていきたい」と歓迎し「ここでまたサッカー選手としての道を切り開いていきたい」。既に「フロンターレの学」になっていた。【岩田千代巳】