柏レイソルFW伊東純也(24)が全3得点に絡み、3大会ぶり4度目の本大会出場に導いた。ムアントン(タイ)戦の後半6分にFWクリスティアーノの先制点をアシストし、17分にもクリスティアーノの2点目を演出。終了間際には自ら決めて、3-0の快勝に貢献した。柏は1次リーグE組に入り、2月13日に敵地で全北(韓国)との初戦に臨む。日本勢は川崎F、C大阪、鹿島を含めて4チームが出場する。

 伊東が自慢の快足で前回大会16強のムアントン守備陣を切り裂いた。後半6分、DF小池からスルーパスを受けてゴール前へ抜け出すと、引きつけたDF2人をかわして中央へラストパス。「龍(小池)からいいボールがきて、周りは見えていた。みんなのゴールだと思います」。フリーで待っていたクリスティアーノの先制ゴールを呼んだ。

 伊東は17分にもクリスティアーノの2点目をお膳立てし、44分には左サイドのDFユン・ソギョンのクロスに走り込み、右足でダメを押した。今季公式戦初戦で圧倒的なスピードで全3得点に絡み、「勝たないと次に進めないのでよかった。よりチームを引っ張っていけるように頑張っていきたい」と素直に喜んだ。

 日本協会の西野朗技術委員長や東京オリンピック(五輪)代表を率いるU-21森保一監督らが視察する中での好パフォーマンス。昨年のACLでは、優勝した浦和のMF長沢がハリルホジッチ監督の目に留まって日本代表入りを果たすなど、活躍次第でロシアW杯の代表入りも見えてくる。自身初となるACL本大会に向け、伊東は「まだ選ばれるというところにもいっていないと思うので、Jリーグでしっかりアピールしたい。ここからが本番」と気を引き締めた。【松尾幸之介】