“危機感”が新しいホットラインを生み出した。鹿島アントラーズは7日、茨城県鹿嶋市内でJ3グルージャ盛岡と練習試合(45分×2本、30分×1本)を実施。

 主力主体の1本目で左サイドバックに入った安西幸輝(22)のクロスを、FW鈴木優磨(21)が頭で合わせて先制した。宮崎合宿中のJ2ツエーゲン金沢戦でも見せた2人の連係。「優磨の声であの辺かと」とボールを送った安西に、普段よく車に乗せてもらう鈴木も「いいボールが来るのは分かっている」と感謝した。出場4試合で3アシストの安西と、3試合で4得点の鈴木。若手2人がともに3日のJ2水戸ホーリーホック戦に続いて「結果」を残した。歯車がかみ合わない試合も続いたが「こういうときに若手が突き抜けて、新しい刺激になるのが大事」(鈴木)。今季公式戦初戦となるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)上海申花戦(14日)前の最後の対外試合で、若手2人の生きの良さが際立っていた。