清水エスパルスの東京オリンピック(五輪)世代DF立田悠悟(19)が、開幕スタメンでJリーグデビューを狙う。22日、開幕戦鹿島アントラーズ戦(25日・アイスタ)に向けて清水三保グラウンドで練習を行った。攻撃練習では右サイドバックに入ってゴール前に正確なクロスを入れ、ヤン・ヨンソン監督(57)から「スバラシイ!」の声が飛んだ。

 鹿児島キャンプから静岡に戻った後、DF鎌田翔雅(28)、DF飯田貴敬(23)らケガ人を抱えるチーム事情から、主力組の右サイドバックに抜てきされた。本職はセンターバックで、サイドバックに本格的に取り組むのは初めて。ダイレクトでクロスを上げる居残り練習を毎日行い、感覚を体にたたき込んでいる。「前よりもサイドバックっぽくなってきた。クロスの精度を上げていきたい。新しいチャレンジで、楽しい」と充実した表情で話した。

 チーム最長身189センチの高さと、足元の技術には自信がある。昨季リーグ戦はベンチ入り2試合のみだったが、鹿島戦では先発の可能性も十分。代表入りには、リーグ戦出場のアピールが必要不可欠で「自分にしかできないこともある。チャンスをつかんで、誰にもポジションを渡さない気持ちでやる」と強気の姿勢で臨む。【保坂恭子】