チームの躍進に欠かせないハードワーカーが、復帰へ前進した。右足甲の骨折で別メニュー調整が続いていた北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬(24)が27日、熊本・大津町運動公園での全体練習に合流した。昨季27試合に出場。ユース出身の生え抜きは、久しぶりにチームメートとピッチを駆け回り「早く試合になじめるように、足と相談しながら、がっつりやりたい」と、出遅れからの巻き返しを期す。

 昨年11月26日G大阪戦で負傷。オフの期間は、松葉づえ姿でクラブハウスに出入りし、リハビリに励む姿があった。同行した沖縄、米ハワイキャンプはグラウンド脇で別メニューの日々。体を動かしながら、ミハイロ・ペトロビッチ監督(60)の指導ぶりをじっと見つめていた。「攻撃的で魅力がある。イメージづくりはしていた」。仲間のプレーを自身に置き換え、動き方をイメージしてきた。「早くやりたい」と待ち遠しさを募らせる。

 実戦形式、練習試合をこなしていないため、3月2日C大阪戦出場は難しい。運動量豊富な荒野の合流はチームにとって朗報で「いつ使われても大丈夫な準備をしていきたい」と出番を待ち望んでいる。【保坂果那】