昨季J1王者の川崎フロンターレとJ2王者の湘南ベルマーレは1-1の引き分けに終わった。これで、川崎Fは13年から6年連続でホーム開幕戦で引き分けとなった。川崎Fは後半11分、FW小林悠(30)が、MF家長昭博(31)の左からのクロスに飛び込み今季リーグで初得点。家長は「適当に上げたら悠(小林)がいた」と謙遜も、小林は「アキ(家長)君が素晴らしいボールを上げてくれた」と感謝した。

 前半から川崎Fが圧倒し、ハーフタイムで鬼木達監督は「これを続ければチャンスは来る」と鼓舞。指揮官はサイドの選手に「相手DFが(中央を)閉める前に早くボールを入れること」と指示していた。小林は家長がクロスを挙げる瞬間、狙い通り、右サイドから斜めに走り込み頭でズドン。「あそこに入ることだけを意識していた」と振り返り、リーグ戦初ゴールに「ホッとはしましたけど、いずれは取れると思っていた」と振り返った。

 視察した日本代表ハリルホジッチ監督は「小林はフィジカル的に良くなっている」と高評価をした。だが本人は「チームを勝たせたかった。ドリブルでの仕掛け、アシストの部分がまだまだ」と満足はしていない。引き分けに終わったが、昨年8月5日の東京戦から続く連続不敗記録は「17」となり、クラブ記録を更新した。小林は「去年もそうでしたけど、負けないことはすごく大事。残念だけど前を向いてやりたい」と次戦を見据えた。