FC東京はホームでベガルタ仙台に敗れ、今季初白星とはならなかった。

 前半は攻勢に出た東京。この日トップ下で先発したMF高萩洋次郎、FWディエゴ・オリベイラを中心に左サイドを攻めて好機を作った。15分には2人の崩しでディエゴ・オリベイラが左クロスを上げ、MF大森晃太郎が合わせるもGKの正面。決定的なチャンスを逃した。

 先制を許したあとの後半25分にはMF米本拓司に代えてFW久保建英、FW前田遼一に代えてFW富樫敬真を投入。高萩をボランチに下げて久保をトップ下に置いて逆襲を試みた。久保はドリブルでゴール前でFKを獲得するなど見せ場も作ったが、ゴールとはならず。試合後は「ボールが(前線に)出てこないと攻撃もできないので苦しかった。もっとボールをもらえるようにしていきたい」と今後の自身の課題を口にした。

 長谷川健太監督は「1点を返せないのが課題」と厳しい表情を浮かべながらも、「開幕戦よりもゴール前に迫れていた。チャンスもほぼ作らせなかった。ポジティブにとらえるところはとらえながら勝ち点3を目指して戦いたい」とふり返った。久保や富樫ら途中出場した若い選手については「今後ルヴァン杯などもある中で、どれだけ存在感を出せるか。あの時間から出て試合を変えられるような選手になってほしい」と今後の期待を込めた。