J2モンテディオ山形はホーム開幕戦でFC町田ゼルビアを迎え撃ち、2-2で引き分け、勝ち点1を積み上げた。0-1で迎えた後半にFWアルヴァロ・ロドリゲス(24)が来日初ゴール、FW阪野豊史(27)も今季初先発初ゴールで続き逆転に成功したが、土壇場で追いつかれた。

 勝ち点3を目前に逃したが、ひと筋の光が見えたゲームだった。1-1で迎えた後半38分、ロドリゲスの同点ゴールをアシストした阪野が、自らの右足で勝ち越しゴールを決めた。混戦からのこぼれ球に反応。「先発のチャンスをもらってより強い気持ちで臨んだ。相手の位置は予測できていたのでベストな反応ができてよかった」とGKに背を向けながら振り向きざまに右足を振り抜いた。

 「サポーターのおかげで決められた。恩返しの気持ちを伝えたくて走りました」とゴール裏まで走り喜びを分かち合った。同点、勝ち越しと、誰もがこのまま幕引きを願ったが、不用意な反則で与えたFKから失点し、ホーム初勝利はお預けとなった。

 前半を耐えて後半勝負。先制点こそ許したが、割り切った試合の入りで前半を耐えしのぎ、後半に相手の運動量が落ちた隙に攻撃のスイッチを入れた。木山隆之監督(46)は「後半に主導権を握れると思っていた。失点が多い試合が続いているので、それが明確な課題かな」。課題を克服し、21日の次節横浜FC戦で本拠地初白星をつかむ。