ボール保持率はサガン鳥栖に上回られた。後半25分を過ぎると、パワープレーを仕掛けられた。「こんな早く仕掛けてくるんやと思った」と日本代表DF昌子源。耐えしのぐ時間がずっと続いた。ただ、それを耐え抜けるだけの強さが、鹿島アントラーズにあった。「最後まで戦えていた。こういう難しい戦いを制して勝つのが、ウチだと思う」。日本代表MF三竿健斗は1-0の勝利に胸を張った。

 待望の先制点はエースの足から生まれた。前半14分、元コロンビア代表の鳥栖FWイバルボがボールを収めきれなかったところを、日本代表DF植田直通が右足でつついた。そのボールをFW鈴木優磨が頭でつなぐと、最後に受けたFW金崎夢生がペナルティーエリアの外から右足を一閃(いっせん)した。ただ、その金崎も「ディフェンスを中心にしっかりできていた」。今日は守備陣に感謝しつつ、チーム全員の勝利を誇った。