ベガルタ仙台DF常田克人(20)が、今日9日のルヴァン杯ホーム横浜F・マリノス戦で一皮むけた姿を披露する。8日は仙台市紫山サッカー場で行われたユース相手のミニゲームで3バックのセンターを務めた。得意のロングフィードで相手の背後を脅かすなど、軽快な動きでスタメン入りをアピールした。

 前日7日にプロA契約を締結したばかり。4月18日に行われたルヴァン杯新潟戦にフル出場したことで、プロA契約の条件(J1出場450分以上)を満たした。既に同期のDF椎橋慧也(20)、ともにレンタル移籍中のJ2町田DF小島雅也(20)とJ2讃岐MF佐々木匠(20)はA契約となっており、プロ入り3年目にしてようやく同じ土俵に立ち、士気を高めた。

 横浜はGKがビルドアップ(攻撃の組み立て)に参加するなど、最終ラインを高く押し上げてくることが予想される。その背後のスペースをロングフィードで脅かしたい。常田は「真ん中なので左右に蹴ることを意識して、相手を後ろ向きにさせることができれば」と意気込んだ。渡辺晋監督(44)も「本人もやることは分かっているはず。それが彼の武器なので」と期待した。【下田雄一】