湘南ベルマーレは、今季浦和レッズから加入したMF梅崎司(31)の2発などでベガルタ仙台を3-0で下し、8強へ前進した。梅崎にとってプロ初の複数得点。CKからの先制弾は、当初、クロスに頭で合わせたMF岡本のゴールと発表されていた。

 だが、梅崎が岡本のシュートを頭でコースを変えており「絶対に自分だと自信がありました」。途中で得点者が岡本から梅崎に変更になり、まず1点。2点目は後半16分だった。MF菊地俊介のシュートを相手GKがはじき、そのこぼれ球を右足で押し込んだ。「(シュートを打つ)ポイントに入っていくことを意識していた。こぼれ球を狙えたのは自分の成長」と胸を張った。

 今季は、昨年末にクラブW杯で足を負傷した影響で出遅れた。湘南のプレス、ハードワークのスタイルに順応するにも時間を要した。「自分なりに向き合って、1歩ずつ進めている実感はある。フィットネスの部分も良くなっているし、かなりやり方も理解できてきて、頭もクリアになってきた。練習を通してスタメンでいけるかなという手応えもあった」と話す。「(1試合で)2、3点取れる選手になっていかないと」と話す頼もしい新戦力が波に乗り始めた。