J2で9位のヴァンフォーレ甲府が、浦和レッズに1-2で敗れたが、2戦合計で3-2とし11年ぶりに8強進出を決めた。

 第1戦をホームで2-0で勝利していた甲府は、前半24分までに浦和FW興梠慎三(31)にスーパーシュートを2発決められ崖っぷちに立たされていた。だが直後の前半27分。甲府はFW森晃太(20)のシュートのこぼれ球にMF小塚和季(23)が詰め、右足で押し込み貴重なアウェーゴールを決めた。後半は浦和の猛攻に耐え逃げ切った。

 小塚は「しっかりゴール前に入ってこぼれ球を狙えているのがゴールにつながっている。(森が)パスを出してくれると信じてゴール前に入ったんですけど。結果オーライです」。後半はミドル弾を外し「(得点シーンは)だれでも決められるようなゴール。まあ、個人としては自分で打開してのゴールがほしいです」と満足はしていない。

 今季は5月から上野展裕監督が就任。前任の吉田達磨監督が浸透させた技術に、前からのプレスなどハードワークが加わり、現在リーグで4連勝中と波に乗る。昨季のACL王者を倒しての8強に、小塚は「J1のチームに同じやり方で勝てているので、そこはみんな自信を持っていいのかな」と手ごたえを口にした。