J2モンテディオ山形はジェフユナイテッド千葉を2-1で下し、今季初のホーム連勝を飾った。前半22分、FW阪野豊史(28)がMF三鬼海(25)のコーナーキック(CK)に合わせ2戦連発となるヘディングシュートを決めて先制。後半11分にも、三鬼のフリーキック(FK)を再び頭で合わせて2点目を奪った。これでリーグ6戦負けなしとなり、順位も14位から11位に浮上した。

 序盤から左右に揺さぶろうとする相手に細かい守備で対応し、得点機をじっと待った。均衡を破ったのは、やはり昨季チーム得点王(13得点)の阪野だった。セットプレーから頭でゴール右隅に押し込み「とにかく枠を狙った。イメージしていたシュートができた」と胸を張った。この試合で3度しかなかったCKを得点に結びつけた。

 後半にも中央からヘディングでゴールネットを揺らし「どちらのゴールも三鬼が良いボールをくれた」と感謝した。その後は両サイドから攻め込まれ同36分に失点したが、何とか逃げ切った。

 この2ゴールで今季5得点となり、定位置のチームトップに立った。阪野は「今までのペースは物足りなかった。今季は15得点を目指し、これから多くの点を取っていきたい」。阪野のゴールラッシュで、まずはJ1昇格プレーオフ出場圏内(3~6位)突入を目指す。【神稔典】