モンテディオ山形はFC岐阜を2-0で下し、5年ぶりの4連勝で暫定6位に浮上した。前半、FW小林成豪(24)の横パスを、フリーで受けたFW南秀仁(25)が先制ゴールを決めると、直後に右CKからの混戦をDF松本怜大(27)が頭で押し込んで2点目を奪った。これでリーグ戦9戦負けなしの不敗神話も継続して、前半戦を折り返した。

 勢いが止まらない。試合前の激しい雷雨でたっぷり水を含んだピッチで、モンテ攻撃陣が躍動した。前半25分、水しぶきを上げながら南が駆け上がると、2対1の状況を生み出した小林のラストパスに反応。「成豪がおぜん立てをしてくれたので決めるだけだった」と2試合連続となる今季3ゴール目を右足で決めた。直後の28分には、「こぼれ球を狙っていたので決められてよかった」と相手GKビクトル(29)がパンチングではじいたボールを、DF松本が頭で押し込み今季初ゴールで続いた。

 リーグ最多のパス本数を誇る岐阜のアタックを、ひたむきな守備で封じ込めた。GKビクトルを起点に最終ラインから細かいパス回しでビルドアップする相手を高い位置からの激しいプレスで抑え込み、終始したたかなゲーム運びでペースを握った。木山隆之監督(46)は「3点目が欲しかったが、いいプレッシャーをかけて前で何度かボールを奪えていた。守備は完ぺきに対応していた」と振り返った。これで6試合ぶり6度目の無失点で6戦連続複数得点をマーク。プレーオフ圏内へロックオンした。【下田雄一】