サガン鳥栖のマッシモ・フィッカデンティ監督(50)は、湘南ベルマーレ戦後の会見で、スペイン1部アトレティコ・マドリードから新加入した、元スペイン代表FWフェルナンドトレス(34)について「確実に(メンバーの)18人には入る」と、最短で出場が可能な22日のベガルタ仙台戦のメンバーに入れることを断言した。

 フィッカデンティ監督は会見の中で「次は、いいレベルの選手が来ます。世界で、ありとあらゆるタイトルを取った選手が合流する。レベルが変わると思う」と自らトレスについて言及した。

 トレスは15日に都内で行った入団会見で「トレーナーとの意見も伺って決める。私はいろいろな形でトレーニングしている。出来るだけ早く鳥栖の練習に参加し、来週の最後には何分かでも試合に出たい」と、仙台戦の出場に強い意欲を見せた。

 フィッカデンティ監督は、その件について聞かれると「トレスみたいな選手は、ぜひとも使いたい。経験がありいいパーソナルのある選手。試合までの、この5日を見て、状態を見て決めたい。確実に(メンバーの)18人には入るが、これからのトレーニング次第。チームにもいい刺激を与えてくれている」と、トレスの起用に前向きに言及した。

 トレスの現状については「トレス自身も、日本という新しい世界に来て、サッカー以外のことも含めて日本を理解する段階。私は日本が大好きで、今年で5年目。日本には世界にはない魅力があり、彼も好きになってくれると思う」と語った。

 トレスのデビュー戦となる22日の試合についてメッセージを、とリクエストされると「私は、既に鳥栖は3年目…ファンは常に側にいてくれた。トレスが初めて合流したかは関係ない。実際、鳥栖みたいな選手がトスに来るのはすごいこと…(竹原稔)社長をはじめチームに感謝したい。社長、会社、チーム、ファンにとっても大きい。ぜひスタジアムに来て、我々の背中を押して下さい」とファンに、さらなる応援を呼び掛けた。【村上幸将】