Jリーグの追加登録が20日から可能となり、各クラブの新戦力が17節から出場する可能性がある。

 注目はスペイン1部バルセロナからヴィッセル神戸に加入した、ワールドカップ・ロシア大会スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)と、アトレティコ・マドリードからサガン鳥栖に加入した、元スペイン代表FWフェルナンドトレス(34)の2人だ。

 イニエスタは18日に関西空港に来日すると「出来るだけ早くプレーしたい。22日に向けてコンディションを上げていきたい」と、最短で出場が可能な湘南ベルマーレとのホーム戦に意欲を見せた。神戸は湘南にここ2戦で連勝、5分けと7戦連続負けなしだ。前節18日のV・ファーレン長崎とのアウェー戦では13、14年に湘南でプレーしたFWウェリントンのゴールを守り、1-0で勝利。FW渡辺千真のキレも良く、イニエスタが2人と、どう連動するか楽しみだ。

 トレスは15日に成田空港に来日し、その足で都内で行った入団会見を行った。その中で「トレーナーとの意見も伺って決める。私はいろいろな形でトレーニングしている。出来るだけ早く鳥栖の練習に参加し、来週の最後には何分かでも試合に出たい」と22日のベガルタ仙台とのホーム戦への出場を熱望。フィッカデンティ監督も、18日の湘南戦後の会見で「トレスみたいな選手は、ぜひとも使いたい。経験がありいいパーソナルのある選手。確実に(メンバーの)18人には入る。チームにもいい刺激を与えてくれている」とベンチ入りを確約した。

 仙台には1分け2敗、ホームでも1分け1敗と3戦連続勝ちがないが、1-1で引き分けた湘南戦では、堅守で相手の攻撃をはね返し反撃する戦い方が多かった鳥栖が、後方からしっかり前線につないでいく姿勢を強めた印象だった。元コロンビア代表FWビクトル・イバルボが負傷で離脱するなど、今季は故障者が多く降格圏の17位と苦しむが、韓国Kリーグの蔚山現代から元日本代表FW豊田陽平(33)も電撃復帰。“トレス効果”で沸く鳥栖にとって負けられない1戦となりそうだ。

 首位サンフレッチェ広島は、アウェーで最下位の名古屋グランパスと対戦する。2勝1分けと負けがない“お得意さま”相手に、4-0で大勝した18日のガンバ大阪戦でも2ゴールを決め、得点ランクトップの12ゴールと好調のFWパトリックが爆発するか? 一方の名古屋も、風間八宏監督が古巣の川崎フロンターレからMFエドゥアルド・ネット、柏レイソルからDF中谷進之介、FC東京から元日本代表DF丸山祐市と実力者を相次いで緊急補強した。その成果が出るか、注目だ。