横浜F・マリノスは、アンジェ・ポステコグルー監督(52)が、家族の体調が思わしくないため、母国のオーストラリアに帰国した中、FC東京に5失点を喫して大敗した。

 ポステコグルー監督に代わって指揮を執ったピーター・クラモフスキー・ヘッドコーチ(39)は「ゴールが入ると展開が変わる。ハーフタイムで3-0…厳しい状態になる。でも選手たちを誇らしく思うのは2点を返したこと」と試合を総括した。

 前節18日のベガルタ仙台戦ではチーム記録、そしてJリーグ記録2位タイの8得点で大勝しており、ポステコグルー監督の標榜する、ラインを高く上げての攻撃サッカーが徐々に成果を見せ始めている。報道陣から、その点について指摘されると、クラモフスキー・ヘッドコーチは「テンポを、もう少し早くでき、背後の動きも、もう少し質を高くすればマリノスのサッカーをしつつ相手を崩せた。東京は規律が高く、攻撃は脅威があり、すばらしかった」と語った。

 その上で「良くなっていると思うが、目指す中でいい時、悪い時がある。簡単な道はないと思うけれど、ロッカールームの選手、スタッフはマリノスのサッカーを信じているし、改善していけると思う」と前を向いた。

 帰国中のポステコグルー監督については「都合でオーストラリアに戻らなければいけなかった。ここ数日で戻ってくれると思う」と説明した。【村上幸将】