柏レイソルが78日ぶりの白星をつかみ、連敗を4でストップした。

 前半は柏が優位にゲームを展開した。0-0の前半42分、敵陣中央でFW伊東純也(25)がワンタッチで前線にボールを供給。DFラインの裏に抜け出したMF瀬川祐輔(24)が相手守備と競り合いながら、右足で先制ゴールを決めた。ボール支配率は55%、コーナーキックは相手より倍の6本と果敢に攻めた。札幌は枠内に7本のシュートを放つが、無得点で前半を折り返した。

 後半は北海道コンサドーレ札幌が反撃に出た。14分、ペナルティーエリア内左でボールを受けたMF菅大輝(19)が中央に低くて鋭いボールを放り込む。FWジェイ(36)が左足のダイレクトで決め同点とした。だが、試合が決まったのは23分。柏のFW伊東が右サイドを駆け上がりグラウンダーのクロス。エースFW江坂任(26)が右足でゴールに流し込み、3戦ぶりとなる今季8得点目を挙げ決勝点となった。

 5月20日アウェー名古屋戦以来の勝利に柏の加藤望監督(48)は「毎日前を向いてあきらめずにやるべきことを徹底してやったことが結果につながった。攻撃もどうやったら点数を取れるか意識して踏み込んでやったのが1勝につながった」と話した。

 両チーム合わせてシュート36本と打ち合いになった試合に札幌のミハイロ・ペトロビッチ監督(60)は「両チームが早いテンポでチャンスを多く作った。見てる人には非常に面白い試合だったと思う。我々はミスから失点した。そこが勝敗を分けた」と振り返った。