川崎フロンターレはシュート25本を放ったがゴールはこじ開けられず、鳥栖とスコアレスドローに終わった。サイド、中央を自在に崩し、元スペイン代表の鳥栖FWフェルナンドトーレス(34)に「フロンターレが一番強いと情報が入っていた。カワサキは一番いいチームだった」と言わしめたほど。

 途中出場3選手を含め、12人がシュートを放ったが決めきれず…。ペナルティーエリア内では、各選手の多彩なアイデアで相手守備を翻弄(ほんろう)していただけに、悔しい勝ち点1となった。MF家長昭博(32)は「こういう日もある、では片付けられない。毎試合、崩せていますし、決めなくてはいけない」と猛省し、MF阿部浩之(29)は「自分が決めていれば…」と悔やんだ。

 MF中村憲剛(37)は「決めれば終わりだった。自分たちが外していた。自分たちはやり続けるしかない。決められるようにしないといけないし、決められないならもっとチャンスをつくらなければいけない」。ただ、サッカーは、圧倒した内容で、逆に相手に少ないチャンスを決められることが多々あるスポーツでもある。中村は、その中で守備陣が無失点に抑えたことを挙げ「(車屋)紳太郎と(谷口)彰悟中心に、後ろがしっかり守ってくれた。後ろに申し訳なかった」と話していた。