アルビレックス新潟は大宮アルディージャに1-2で敗れ、今季初の5連敗を喫した。勝ち点29、19位のまま。

 前半19分、大宮のFWマテウス(23)にフリーキックを直接決められ先制されると、後半27分には追加点を許した。後半ロスタイムにFW渡辺新太(23)のゴールで1点を返したが、及ばなかった。前節栃木戦からスタメンを5人入れ替えて臨んだが、結果にはつながらなかった。

 FW渡辺新の5試合ぶりのゴールが唯一の光明だった。5連敗は昨季J1の第13節から18節まで喫した6連敗以来。前半19分、左寄りのフリーキックをマテウスに決められた。後半27分にはクロスをMF茨田陽生(27)押し込まれた。セットプレーとクロス絡みの失点。どちらも今季解消されていない課題だった。

 前節栃木戦から大幅にスタメンを変更。「これまで試合に出ていたかどうかは関係ない。相手の出方、ポジションなどを考え、フラットに見た」。片渕浩一郎ヘッドコーチ(43)は、勝ち点3を獲得するため厳選した。

 FW渡辺新は8試合ぶり、MF矢野貴章(34)とMF高木善朗(25)は2試合ぶりのスタメン。7試合ぶりにスタメンに名を連ねたセンターバックのDF富沢清太郎(36)は「声を出していれば防げたミスは今までもあった」と指示の声をこまめに出した。東京から期限付き移籍後、初スタメンとなったボランチのMF梶山陽平(32)は「今日は頭も体も使わなければ」と周囲とのコミュニケーションを重視した。

 前節栃木戦でコーナーキックの流れから先制された後、攻守とも一体感を失い0-3で敗れた。その反省から、大宮戦に向けた練習では、各守備位置から指摘と指示を徹底。選手間で自然と声が飛んだ。

 守備は体を張った。攻撃も河田、渡辺新が裏を狙うなど形をつくりつつあった。だが勝利は遠かった。【斎藤慎一郎】